歪発生の実例
溶融亜鉛めっきによる歪発生の実例
階段の場合
形状・サイズ・構成材料
1,400W×5,500L
ササラ 300W×12t
踏板 CPL6t
補強材 FB100W×12t
ササラ 300W×12t
踏板 CPL6t
補強材 FB100W×12t
踊場の補強材間に最大6~11.5㎜の歪発生。
〈踊場サイズ〉1,400×1,400 補強間隔500㎜。
〈踊場サイズ〉1,400×1,400 補強間隔500㎜。
歩廊の場合
形状・サイズ・構成材料
1,500W×8,000L
側板 300W×19t
踏板 CPL6t
補強材 FB100W×12t
側板 300W×19t
踏板 CPL6t
補強材 FB100W×12t
3'×6CPLを伸びの吸収を考慮し、3~5㎜のすきまを取り、溶接してあったが補強材間に最大14~15㎜歪が発生。
又、CPL側への全体のたわみが5/1000㎜程度みられた。
補強材の溶接割れが数十箇所有り。
補強間隔450㎜。
又、CPL側への全体のたわみが5/1000㎜程度みられた。
補強材の溶接割れが数十箇所有り。
補強間隔450㎜。
踊場Ⅰの場合
形状・サイズ・構成材料
1,800×1,900
PL9t
外枠 L5×40
補強材 FB32W×9t
外枠 L5×40
補強材 FB32W×9t
縦・横方向に最大5~8㎜程度の歪発生。
補強材間隔200㎜。
補強材間隔200㎜。
踊場Ⅱの場合
形状・サイズ・構成材料
1,200W×6,000L
CPL 3.2t
枠材H400×400
匚200×75
1,200W×6,000L
CPL 3.2t
枠材H400×400
匚200×75
最大歪25㎜が発生し溶接の割れ・枠材の変形等もあり使用不可。再製作し、枠材とCPLは切り離してのめっきとなった。
架台の場合
形状・サイズ・構成材料
500W×1,500L×500H
L5×40
CPL3.2t
最大歪5㎜発生。
本体のねじれが出ており片脚が40~50㎜程浮き上がった状態で端部に溶接割れが発生している。
500W×1,500L×500H
L5×40
CPL3.2t
最大歪5㎜発生。
本体のねじれが出ており片脚が40~50㎜程浮き上がった状態で端部に溶接割れが発生している。
板類の組み合わせ加工品についての基本的な歪解消法としては、板類と組み合わせ部材との厚みの差が大きい程歪も大きくなりますので、切り離してめっきすることを推奨致します。
又、上記の実例の他にも型鋼類やパイプ類にも歪が発生することがあります。 型鋼類の場合、特に長尺品に左右不均一な位置に溶接を施したり、長手方向に厚みの異なる材料を組み合わせたりした場合に多く発生致します。他パイプ類では成形工程での残留応力が原因で歪やたわみが発生することがあります。 以上の内容を考慮していただき、事前に打ち合わせをさせていただければ幸いです。 |
亜鉛めっき槽
長さ12.5M×幅1.6M×深さ2.7M (有効12.0M×1.5M×2.2M) |